千葉大学薬学部・大学院薬学研究院 生物薬剤学研究室

教授のご挨拶

生物薬剤学研究室

教授 伊藤 晃成 (博士(薬学))


主な担当講義:

学部:薬剤学I(2年)、医薬品安全性学(3年)、製剤・薬剤学実習A(3年)

大学院:臨床薬理学/生物薬剤学特論Ⅰ・Ⅱ、個別化医療薬理学

略歴

平成12年4月~17年3月 千葉大学薬学部生物薬剤学研究室・助手
平成17年4月~平成24年12月  東京大学医学部附属病院薬剤部・助教授(准教授)
平成18年11月~平成19年9月 オランダグローニンゲン大学:客員研究員
平成25年1月~  現職 

ご挨拶

2013年1月より生物薬剤学研究室を主宰しています。

もともと専門は薬物動態ですが、前職場の病院で患者・医師が薬の副作用に困っている現状を見ていたこともあり、現在は主に医薬品による毒性発現の分子メカニズム解明とこれに基づく毒性予測法開発に向けた研究に取り組んでいます。薬の主作用についてはよく分かっている反面、副作用については大部分がメカニズムなど不明のまま患者に使われています。もっとも困るのは、いつ誰がどの薬で副作用被害に遭うか分からないことです。これを事前に予測できれば薬は今よりもっと安全で使いやすいものになるはずです。

一般に、普遍的メカニズムの解明が科学研究の目的と理解されていますが、個人的にはこれに留まらず、「これを根拠に未来が予測できること」こそが科学であると思っています。私の専門としてきた薬物動態は、体内を一つの普遍的システムとして捉え、投与後の薬物の動きを予測するために確立されてきた学問です。これを毒性分野に応用し、融合・発展させていくことも今後の目標です。

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