千葉大学大学院薬学研究院 分子心血管薬理学
Department of Molecular Cardiovascular Pharmacology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Chiba University
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研究内容
新たな心不全治療法の開発に向けた臨床研究
 わが国における慢性心不全患者数は増加傾向にあります。心不全に対する治療法としてレニン・アンジオテンシン系抑制薬やb 遮断薬を積極的に用いることで生命予後の改善傾向にありますが、現存の薬物療法だけでは十分な治療効果が得られない症例も多くみられます。心不全患者は入退院を繰り返すことが多いため、心不全の新規治療戦略を開発することは医療経済的にも今後の重要課題です。高コレステロール血症の治療薬であるスタチンに心臓保護作用があることが動物実験で明らかになり、心不全に対する効果を検証する臨床試験が世界中で行われています。わが国では、NYHA II-III度でEF≤45% の心不全患者を対象にピタバスタチンの効果を検討する多施設ランダム化比較試験 (PEARL試験)が実施されました。







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