2年生という、薬学的専門知識をあまり持っていない低学年のうちから参加させていただきました。受講開始直後は参加しても大丈夫か不安でしたが、自分より上の学年の先輩方がほとんどなので、分からなかったらすぐに聞けるような環境だったため、徐々に不安はなくなりました。教育GPの一つであるフィジカルアセスメント実習では事前講義が行われ、シミュレーターを用いて心雑音、肺雑音を聴診することができ、通常の薬学のカリキュラムでは、あまり多く体験できないことを体験することができました。Eラーニングでは、基本的に一人ではなく、先輩方と一緒に行ったので、お互いにより多くの在宅医療に対する考え方、必要な知識が身につきました。また在宅実習では、実際に在宅医療の最前線で活躍されている医師、薬剤師の方々にお会いすることができ、今まで言葉でしか在宅医療を理解していなかったものが、この実習により在宅医療の全体像がより明瞭化しました。また、ケアカフェに参加することで様々な業種の医療従事者の方々の生の声を聞くことができました。
来年度以降は、さらに在宅医療で実践できるフィジカルアセスメントの能力を高め、より多くの薬学的専門知識を身につけ、ケアカフェなどへの積極的参加によって自分より年上の方々に対する、コミュニケーション能力の向上を図っていきたいと思います。 (2年生 藤田 翔也) |
この教育GPでは、実際に現場で活躍している薬剤師の仕事を見学することができました。特に在宅医療で活躍している薬剤師をみることができ、その中でも医師の訪問診療時に同行する薬剤師の働く姿が印象に残っています。医師が患者さんの状態を診て薬を処方するときにすぐ横に薬剤師がいて、医師がどの薬を選択すればいいのか、もうこの薬はやめていいのかなどを薬剤師に質問しており、薬物治療の方針を話し合っている場面がありました。また、薬剤師もこの2つの薬は合剤があるといったことや、この患者さんにはこちらの薬が良いといった処方の提案も行っていました。医師は隣に薬剤師がいると処方のときにすぐに薬のことを相談することができてとても心強いと言っており、薬剤師も医師の処方の意図がわかるのでその場で処方提案ができてとても良いと言っていました。お互いに信頼をし合い、ともに患者さんを支えていることに感動しました。
私は薬学が学びたくて薬学部に入学しましたが、将来の進路、特にどのような薬剤師になりたいのか、どのようなことをしたいのかという具体的なイメージが持てずにいました。今回このような薬剤師が活躍している現場を見学して、実際に必要とされている薬剤師がわかり、将来像をつかむことができました。この教育GPを通して学んだこと感じたことを生かして学習を進め、自分のスキルアップにつなげていきたいと思います。 (4年生 石井 貴浩) |
教育GPでは主に講義、フィジカルアセスメント実習、医師・薬剤師の在宅訪問、e-ラーニングによる症例演習を体験することができます。講義では高齢患者の多くが心不全であることから、心不全の病態や治療について学び、さらにフィジカルアセスメント実習において、実際に聴診器とシミュレーターを用いていくつかの疾患の心音や呼吸音の聞き分けを行うことで、これからの薬剤師に必要とされる基本のスキルや知識を身につけることができました。医師・薬剤師の在宅訪問への同行では、実際に患者さんのお宅やグループホームを訪問し、在宅医療における薬局薬剤師の役割、多職種間での連携、患者さんとのコミュニケーション、現場が抱えている問題について学び、考え、さらに在宅実習報告会では他の参加者の考えを聞くことで知見が広がりました。症例演習では、パソコン上で薬局における様々な症例パターンの患者応対を体験することができ、患者さんの症状、既往歴、バイタルサイン、臨床検査値、生活習慣、家族の情報等からSOAP形式で記入し、問題解決のための計画を立てる過程で多くの知識を吸収することができたように感じます。
教育GPには普段の授業で体験することができない内容も含まれているため一歩進んだ貴重な体験ができました。今後も演習や実習を通して多くのスキルや知識を身につけ、これから始まる薬局実習の現場で活かせればと思います。 (4年生、大沢 沙弓) |